2013年6月21日

自己判断

ある病棟での出来事です。新しく入院してきた患者さんがいました。入院時の診察ではまず問診から始めます。飲んでいる薬について質問していた時のことです。
「ではその他に飲んでいるお薬は?」
「うーん。他には・・・。ああそうだ、糖尿病の薬を飲んでいます」「では糖尿病の既往もあるのですね」
「いや、私の夫が糖尿病なんですよ。夫が血糖値を測るとき、たまーに私の血糖値も測ってくれるんです」
「はあー、そうですか・・・」
「そうすると、血糖値が300とか出るんですねー」
「えっ、さん・・・300ですか? 最近のどが渇いたり、足先がしびれたりしていませんか?」
「そうなんですよ。どうしちゃったんでしょうね」
「・・・」
「でも大丈夫。夫が自分の糖尿病の薬をあげるって言ってくれて。たまーに夫から薬を分けてもらって飲んでいるんですよ。優しい夫でしょう?」
「・・・」


こんなこともありました。
「ほら私、心臓が悪くてジギタリスを飲んでいるでしょう」
「はい」
「実は私の愛犬も心臓が悪いって獣医さんから言われたんですよ」
「はあー、そうですか・・・」
「かわいそうだから、私のジギタリスを半分に割って、犬にもあげているんです」
「えっ!?」本当にびっくりしてしまいました。
「犬のことは私には良くわかりませんが、ご本人に必要な量のジギタリスをきちんと飲んでくださいっ!!」
 
薬については患者さんにしつこいくらい質問しようと肝に銘じた出来事でした。

21/06/2013に堀籠晶子が次のカテゴリーに投稿しました