2013年4月5日

熱心

私たちの教室では順番で大学病院付属の看護学校の授業を受け持ちます。ドイツの学生は対話形式の講義が好きなので、私もなるべく質問形式で対話しながらみんなで考えてもらうようにしています。パワーポイントも写真や図をなるべく多く入れて、視覚的に理解してもらおうとそれなりに工夫しているつもりです。それでも私の力不足なのでしょう、やはり後ろの席に座っている学生はおしゃべりを始めてしまいます。同僚などは「忙しい中時間を割いて授業の準備をして、学生におしゃべりされるのは我慢できない。すぐに注意するよ」と言います。私は自分がつまらない話をしているからだと思い、注意する勇気がありません。しかし中には、私の説明を一言一言一生懸命にメモして、積極的に対話に参加してくれる学生もいます。やはりそういう学生を見ると嬉しいし、やりがいを感じます。

また1年に一度、私たちの教室と提携している日本の医科大学から学生が見学実習にやってきます。私が日本の学生に通訳することがあるのですが、私の通訳はかなりあやしくて、日本人学生と連想ゲームのような会話をすることがあります。「食道 “proximal“ 部位、ほら、食道の上の部分よ・・・」「それは食道“近位部“というのです。ちなみに逆は “遠位部“ です」と日本人学生から教わったりしています。こんな連想ゲーム通訳にも学生はまめにメモを取ってついて来てくれました。何はともあれ、学生たちが熱心なのはとても頼もしく思います。

一方教室内で行われる研究会。年に2度自分でテーマを決めて発表しなくてはなりません。スライドを映すため薄暗い会議室。みんな疲れているのでしょう。暗いとどうしても眠くなってしまいます。自分に興味のないテーマだったりすると、後列で船をこぎ始める同僚がちらほら。私もたまに・・・。しかし最前列に座っている教授が “ 抜き打ち“ で後ろを振り返ることがあるので、居眠りにも勇気が必要です。研究発表の後、質問コーナーがあります。眠っていたと思った同僚が突然手を上げて質問してきたりします。一体いつ話を聞いていたのやら・・・。まったく熱心な(?)同僚たちです。

06/04/2013に堀籠晶子が次のカテゴリーに投稿しました