2012年8月20日

自動車業界 一台あたり利益でみる自動車会社比較

Automarkt
BMW zieht an Audi und Daimler vorbei - Opel zahlt bei jedem Auto zu

Quelle: © Bild: 2012 DPA/Bildfunk/Peter Endig

BMW lässt seine Konkurrenten Audi und Daimler hinter sich - was den Profit pro verkauftem Auto angeht. An Porsches Marge kommt keiner ran, und Opel verliert mit jedem verkauften Auto viel Geld.
出典 Financial Times Deutschland

最近、自動車会社に関する面白い統計結果が発表された。これは自動車会社が生産する自動車の生産台数で会社の税引き前利益を割ったもので、一台あたりの利益を自動車会社ごとに比較できる。これは、Duisburg-Essen 大学のCenter Automotive Research (CAR)  が発表したもので、自動車会社の効率、収益性をみるのに面白い指標である。

まず、利益が同じでも少ない台数を生産すれば一台あたり利益はあがる。しかし、通常自動車会社は生産工場を抱えており、工場を稼働できないと大きな赤字に見舞われる。一台あたり利益は、いかに会社がブランド名でプレミアムをつけて自動車を売れるか、またいかに効率よく自動車を生産しているかによる。

結果をみると、以下のようである。

Porsche                  16,826 Euro
BMW                         4,325 Euro
Audi                          4,242 Euro
Daimler                     3,621 Euro
Volkswagan                 916 Euro
Toyota                         845 Euro
Peugeot-Citoroen   -789 Euro
Opel                        -939 Euro

Porsche の一台あたり利益が16,826Euroというのは驚異的である。一台あたりこれほど稼ぎだしている自動車会社は希有である。

Porscheはセグメントが少し違うので、BMW, Audi, Daimler を比較してみると、BMWが4,325 Euroと一台あたりで一番稼いでいることがわかる。

BMWは自動車生産量では、VWグループ、Daimlerと比較して小さいが、ブランド価値をうまくマネージしかつ効率的に車を生産し、大きな収益をあげている。

一方、Daimlerは会社も大きく、ラインナップも広く不採算の車種も多く抱えているのであろう。

VWは大衆車セグメントでは大きく健闘している。対する日本勢の利益率は高くなく、トヨタでも一台あたり845Euroとプレミアムセグメントと比較すると大きく落ちる。

また、注目に値するのは、Opel である。GMが売却すると騒がれた
Opelであるが、結局売却されずGMグループに残ったものの、オペルへのブランド価値は下がり、販売台数の減少が止まらない。

生産数が減っても、会社のコストは変わらないので、利益率が大きく下がる。Opelは一台生産するごとに939Euro赤字ということであり、今後GMがどのように会社を再建するのか注目していく必要がある。

実際には自動車会社の利益に自動車販売店の利益が加わるので、 50,000EuroのBMWを購入するオーナーは自動車のコストに上乗せして自動車会社とディーラーに8,000 – 9,000euroの利益を支払っていると考えていいだろう。

これだけのプレミアムを払っても購入者が多いということは、BMWはオーナーの心をくすぐる 素晴らしい自動車づくりをしているということなのだろう。

20/08/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました