2012年7月8日

KKRがWMFを買収

Investor KKR kauft Schwäbisches Traditionsunternehmen, Küchen-Ikone WMF
Freitag, 06.07.2012, 18:05...
Ein Investor aus den USA übernimmt für mehr als 586 Millionen Euro das schwäbische Traditionsunternehmen WMF den Besitzer. Der WMF-Kurs springt um 23 Prozent in die Höhe – doch eine Nuss müssen die Amerikaner noch knacken....
Focus online

Quelle: www.wmf.de
Quelle: www.wmf.dehttp://mitemite.de/typo3/alt_doc.php?returnUrl=mod.php%3F%26M%3Dweb_list%26id%3D67%26table%3Dtx_twjblog_domain_model_post&edit[tx_twjblog_domain_model_post][83]=edit#

先週KKR がWMF買収に乗り出したという記事が新聞をにぎわしていた。
WMFは誰もが一度はドイツにいてみたことのあるブランドだろう。
調べてみるとWMFの歴史は思ったよりも長い。1853年に創業というのだから老舗である。
本社の所在地はGeislingenでSchtuttgartの近くあり鍛冶場としてスタートしたが19世紀にはすでにベルリンに店舗をだし、キッチン用品を販売し、Geislingenの工場では1200人もがすでに働いていたということである。

20世紀に入りWMFの小売店を増やしていき、現在は220程度あり、50年代に入り、デザインの優れたキッチン用品でブランド名が有名になってきた。

2011年度の売上高は980Million Euro 程度で1Billion Euroに届くか届かないかというところであり、50%程度の売上がこの220の小売店からの消費者用製品の販売である。 残りの約30%程度がホテル、カフェテリアなどに据え置きしてあるコーヒーマシーンでコーヒー、カプチーノなどが自動で作れるもので、これが実は一番利益を生んでいるドル箱事業だとういうことである。最近日本でも筆者がホテルに滞在したときに、WMF製のコーヒーマシーンが置いてあり驚いた。

KKRはこのコーヒーマシーンに目を付け、ドイツ製品の高性能、高品質、耐久性などのイメージを武器に、海外展開することによりWMFは企業価値を大きく伸ばすことができると考えているようである。

さて、ここで買収を仕掛けているKKRとは何者なのであろう? KKRといってもピンとこない人が多いかもしれない。KRRはKohlberg Kravis Robertsという、プライベート・エクイティ・ファンド(PE)といわれるものであり、LBOの手段を使ってRJRナビスコなどを買収したことで大きな話題になった。

PEとは簡単にいうと、個人や機関投資家から集めたお金を会社に投資し、企業価値を高めたあとに会社を再度売却し売抜けることで、大きな利益を生むことが多く、投資家にリターンするというものである。

KKRは経営にまで関与することで有名で、まったくの投資家であるPEが なぜ経営に関与して企業価値を高めることができるかと単純に考えると不思議な気もするが、会社の中には放漫経営をしているところが多々あり、KKRは企業を買収したのち、経営者を送り込み企業の再建をし、再度売却するのである。

以前の経営者ではできなかった改革を、稲森氏がJALに乗り込み経営再建をし再度JALを再上場するのと似ているといえば似ている。KKR はドイツで4、5社に投資しており、業界も多岐にわたる。

今回の買収でまたドイツの家族経営の私企業がPEにわたるのかと思いきや、実はWMFのオーナーは既に他のSwiss のprivate equity, Capvisが50%強のシェアをもっており、KKRはこちらから、株式取得の合意を取り付けたということである。

WMFのオーナーが次から次に新しい投資家に代わり、従業員にとっては安定株主を見つけるまでは厳しい日々がまだ続きそうである。

12/07/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました