2012年6月24日

HP ドイツ国内で1000人の従業員削減

Quelle: www.wiwo.de

Hewlett-Packard1000 Jobs in Deutschland gefährdet
Der amerikanische IT-Konzern Hewlett-Packard (HP) will bis Ende 2014 rund 8000 Stellen in Europa streichen. In Deutschland könnte jede zehnte Stelle wegfallen.
23.06.2012
Hewlett-Packard beschäftigt in Deutschland rund 10.400 Mitarbeiter. Von der geplanten Restrukturierung wären deutsche Angestellte besonders betroffen. Quelle: AP

Quelle: Wivo.de

HPがドイツ国内で1000人の従業員削減をするというニュースが流れた。
最近大会社で人員削減のニュースが多いが、HPは全世界で約30万人の従業員を抱える大企業であるが、約8−10%に及ぶ27000人規模の城業員削減を検討しているというニュースである。

HPにいったい何が起こっているのだろうか? さてHPという名前を聞いて何を皆さんは思い浮かべるだろうか? 多分多くの方はプリンターとPCのイメージが強いのではなかろうか? 

HPといえば、Hewlett氏とPackard氏という二人の起業家によって創設された超優良企業だったはずだ。それがここのところ大きなスランプに陥っている。

1980、1990年代とインクジェット、レーザーブリンターで市場を席巻し、2002年にはPC市場で競合であったCompacを、2008年にはエンタープライズコンピューターサービスのEDSを買収、2010年にポケットコンピューターのPalmを買収し、売上高12兆円という巨大企業となってきた。

グラフはHPの四半期ごとの売上高推移だが、これでみてわかるように、伸びているのはServiceとソフトウェアであり、Personal Systems(PCなど)、Imaging and Printing (プリンターなど)は売上が伸びていないことがわかる。

実際に、最近HPのPCが良いとかInnovativeだという話は聞かない。
PC部門売却の話もあったが、売却が流れ、また携帯電話とPCを融合するタブレット部門への投資として期待されたPalmだったが、HPのタブレットPCは販売後半年もたたずに売上不振から製造が打ち切られた。

経営TOPを見ても、Compacの買収を指揮したFiorina 氏がCEOを解任され、その後幾人かのCEOをへて現在は、Ebayを指揮してきたメグ-ホイットマン氏が昨年からCEOに就任し会社の切り盛りをしている。

さて市場の環境変化としては、以下のことが言えるのであろう。まず、携帯電話、タブレットPCの出現により、PCが売れなくなってきているのである。PC出荷台数で世界一に上り詰めたHPは逆に携帯電話、タブレット製品がまったくなく、現在苦しい状況に追い込まれている。また、大きな流れでいうと、ハードウェアの事業で利益を出すのが難しくなりつつあるということなのであろう。HPはPCとプリンター事業を統合するということであるが、ハードウェアの販売はデジタルの世界では部品を組み合わせれば製品ができてしまうということで競争が激しく利益が出にくくなりつつある。これはSONYなどのテレビ事業と同じ理由である。プリンターは依然として、紙送りの技術、インク技術など色々なアナログ技術が組み合わさっているのでPCほど簡単に他競合に駆逐されはしないが、こちらも将来の成長を考えると厳しい。タブレットPC、携帯電話などが普及されるにつれて紙を印刷しない、プリンターを家にもたない世帯が多くなりつつあるのだ。またビジネスプロセスもすべてデジタルのデータの送信ですませ、紙の印刷をなるべく除きましょうという方向で進んでいる。

ドイツでは1万人ののぼる従業員がHPで働いているということで、1000人規模の従業員削減はその10分の1にあたる。

HPは今後企業向けサービス、特にクラウド、セキュリティなどに注力していくということで、箱ものビジネスは今後縮小されていくのであろう。

HP、SONY, Panasonicなど大企業の不振が続く中、Facebook, Googleなど新興企業の跳躍が目立つ。今後はこれらの新興企業についても機会があればみていってみよう。

27/06/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました