2012年5月13日

ブンデスリーガ国内放映権が過去最高金額で契約更新

BUNDESLIGA-ÜBERTRAGUNGSRECHTE
Sky behält die Pay-TV-Rechte - Sportschau bleibt bestehen
17.04.2012, 13:39 abendblatt.de  
Die Übertragungsrechte der Fußball-Bundesliga sind vergeben. Sky behält Live-Rechte im Bezahlfernsehen, bild.de sichert sich Web-Rechte.

Quelle: Hamburger Abendblatt

ブンデスリーガ、(DFL Deutsch Fußball Liega) は2013~14年シーズンから4年間のドイツ1部、2部リーグの放映権料を 4シーズン総額で約2650億円となる契約を 締結すると発表した。
90年代に100Million Euro程度であった契約料が現在2012年は400Million まで上昇し、これがさらに今後1年間で600Million程度になるということである。
テレビでの実況中継放映権はPay-TVのSKY、試合のハイライトをARDが、
また、WEB / Mobileの放映権、試合終了1時間後に試合の写真,ビデオClipsを提供できる権利はAxel-Springer が獲得した。

Quelle: Spiegel Online

さて、比較のためにJリーグ、日本サッカーの放映権を調べてみると、年間で2011年までは50億円程度とのこと。なんと10倍も放映権に差があった。ドイツのサッカー好きは肌では感じていたが、ここまで経済的効果に差があるとは驚きであった。

さて、サッカーリーグで現在ドイツ杯がDELによって開催されたが、ほかにCL(Champions League) でバイエルンミュンヘンとリアルマドリッドとの試合が予定されているが、CLはUEFAが主催する欧州各国の上位チームがクラブ対抗のトーナメント戦である。UEFAはその他に、Europe League (EL),  4年毎のEurope Cup、今年はウクライナ、ポーランドで開催される、などを主催する欧州サッカー協会である。 ちなみにサッカーワールドカップの主催はFIFAであり、開催団体がことなる。

このような団体が自身の収入を増やすために多くの国際大会を催しているのであり、賞金獲得も半端ではない。  

2009年のデータであるが、CLで優勝したバルセロナはCLでの賞金金額を約30億円を獲得し、さらにテレビ放映権、入場料など含めてトータルで150億円も収入を得たということである。CLに出場する効果はこれほど大きいのである。バルセロナは2009年度に約400億円程度の収入を得ているから、単純計算でもCLの効果は3分の1以上にのぼる。これをみると、バイエルンミュンヘンのCL決勝出場がブンデスリーガでの優勝よりも優先順位が高いということが伺える。

ドイツ国内が主な放映であるブンデスリーガに比較して、CL、ELは欧州全域で放映権が販売されるだろうから、その効果はEURO CUPなみである。

ちなみに、EURO CUP2012の賞金総額は総額220億円に達するということで、優勝チームは15億円以上を獲得するということである。

ギリシャ危機により欧州の経済が軒並み停滞気味なのに比べて、サッカー市場は大きく収入を伸ばしている。その背後でクラブ間の資金力の差が大きく広がりつつあり、多くのクラブが資金繰りに困り、人気のないクラブはテレビ放映もなく、収入が少なく赤字になっているということである。

ブンデスリーガは欧州でもドイツの経済規模に比例し欧州の各国のサッカー協会と比較し、大きな収入を得ているが、イギリス、フランス、スペイン、イタリアを除いては他国では厳しいのが現実である。

今年のドイツは資金力では及ばないドルトムントがバイエルンミュンヘンを下し、ブンデスリーガ優勝とドイツ杯優勝という2年連続の2冠を果たした。

資金の少ないチームが サッカーのスーパースターを莫大な年棒で獲得する資金力の豊富なチームを破るのは心情としては気持ちいいものであるが、サッカー国際組織が自身の収入のために行っている大会の構造上、上位チームになるほど指数的に収入が増える仕組みになっており、逆を言えば国際組織の構造により、このようなクラブ間の資金格差が生み出されているとも言えなくなく、今後も資金力格差は広がっていくのであろう。


16/05/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました