2012年4月7日

ガソリン価格高沸

Allzeithoch der Spritpreise
Wieviel sind Autofahrer bereit zu zahlen?
出典: Rheinpost Online  2012年4月2日

ガソリン価格の上昇がとまらない。1L あたりのSuper ガソリンの値段は1.7Euroに迫っている。車の所有者にとっては結構大きな問題であるが、いったい、なにがおきているのだろうか。

Quelle: Rheinpost Zeitung 04.04.2012

ガソリンの値段に関してのいい記事がRheinpostにでていたのでのせておくが、ドイツのガソリン1Lあたりの値段1.6 Euroの中でなんと0.9Euro程度は税金である。一方、アメリカのガソリンが安いのは税金が0.08 Euro しかかからないからである。アメリカを除いて先進国はどこでもガソリンに高い税金をかけている。

2000年に1Lあたり1Euro程度だったガソリンの値段が現在は70%Upの1.7Euro程度まであがってきている。小生も覚えているが、ディーゼルの値段が1Euro を切っていたこともあった。

実際のところ石油の消費量は毎年先進国では減っているということである。ところが、値段は高くなる。需要と供給の方程式がなりたっていない。理由の多くが、現在のイラン情勢にあると報道されている。イランの核開発に対抗してイスラエルがイランを攻撃することが現実問題としてニュースに流れているが、もしこの地域で戦争が勃発すると、この地域の産油国が巻き込まれ、また原油タンカーが多く行き来するペルシア湾とオマーン湾を繋ぐホルムズ海峡がイランにより封鎖される可能性が大きいと指摘されている。

Quelle: sumiremainte.jugem.jp

もし封鎖されると、この地域からの石油の供給がストップし供給不足になる。現在のガソリン値段の高沸はこのような市場の情勢を値段に入れこんでいるので高くなっているのである。このようにガソリンの値段は非常に政治的、地政学的に左右される。

さて、ドイツでは違う視点で現在この石油高にの問題が政治問題化し議論がされている。いくつかあるが、大きなところでは2つある。

1つ目はドイツの税金に関して“Pendlerpauschale“という課税控除となるシステムがある。これは、通勤までの距離に対して1km  30centsが課税控除になる。例えば、Aさんが毎日会社まで30kmの距離を通勤していたとすると、1日で60km, 一日18Euro、一年の実質労働日数が230日とすると4,140Euroを確定申告で課税控除できるのである。 この数値はばかにならない。もし皆さんの中で通勤距離が長いかたはしっかりとPendellerpauschaleに関して会計士、税理士に確定申告のときに話を聞くのが良い。

さて、これだけガソリンの値段が高くなるともちろんPendelerpauschaleの値段をあげろという声がでてくる。現政府はこれに対して反対だが、FDPは賛同している。まさにNRWではこれが今回の選挙での論点の一つにとりあげられているのだ。

もうひとつは、ガソリンの消費者価格に関してである。普通、ガソリンの値段が安定していれば、消費者は一番安い値段のガソリンスタンドを見つけられるが、これだけ値段が変化していると消費者はどの値段が安定価格なのかわからない。それにつけこみ、現在多くのガソリンスタンドが時間毎に値段を変化させある時間帯は数セント多くの値段をつけ、この情勢に乗っかって利益を得ている。まさに、ガソリンの消費者価格も時間刻みで変化するようになったのである。しかし、ガソリンの値段、車は通勤のこともあり公共性が強いのでこのように市場価格を操作するのは宜しくないという議論が政府内で強くなってきている。

以下にあげてあるサイトはガソリンの値段の比較サイトである。もし安いガソリンスタンドを探しているのであれば、以下のサイトを一度チェックしてみるのも良いかもしれない。

www.clever-tanken.de
www.mehr-tanken.de
www.tankcheck.dehttp://www.niceprices.de/
www.benzinpreis.de
www.adac.de

07/04/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました