2012年2月2日

TUI AG : Travel Giant

Quelle: TUI AG

今年に入って我が家はTUI AGの子会社であるRobinson ClubのFuertventuraにあるクラブのひとつに行ってきた。
Fuertventureはスペイン領ではあるがモロッコから近く冬でも気温は20度近くあるカナリヤ諸島のひとつである。

さて、このクラブ、ほぼすべての従業員がドイツ人、対応はすべてドイツ語、英語も可、まるでドイツの植民地に来たようで、クラブにくる人も著者のみた限り95%はドイツ人で35歳以上、上は70歳ぐらいまでである。中には2ヶ月から3ヶ月滞在するという老夫婦もおり、我々が出会った方々も多くが、1週間から数週間滞在するという長期滞在型のリゾートである。
さらに毎朝地元の医師がクラブを訪問し健康診断をしてくれる。そして毎日多くの健康関連のプログラム、ヨガ、テニス、ダンスなどなどが催されていた。
子供への対応も行き届いており、クラブの中に保育所があり夜は子供のための舞台の開催など本当に至れり尽くせりであった。
また従業員のサービスクオリティは高く行き届いており、ドイツ国内でのサービスとは全く違う。ある意味良い意味で驚きであった。

このようなクラブをもつRobinson Clubとは何者なのか? 実はRobinson ClubはTUI というツーリスト大手の子会社である。
日本では最近旅行会社はぱっとしない。オンラインのホテルブッキングが普及し、海外もあまり団体旅行をせずDIYで個人で旅行を組み立てる人が増えている。または魅力あるパッケージ旅行が欠落しているのである。最大手の日本旅行でも従業員数約2500人、売上500億円程度である。
これに比べて欧州の旅行会社はM&Aを繰り返し巨大化している。TUIの本拠地はHanoverで従業員は7万人、売上は2兆円近くにのぼり120機の飛行機、10艘のクルーズ船、世界中で3500のトラベルエイジェントを保有する。なんともスケールが違う。
TUIの競合というと、Thomas Cook, MyTravel, FirstChoiceなどであったが、2007年に、Thomas Cook, MyTravelが、またTUIとFirstChoiceが合併し巨大旅行会社が誕生した。
これも欧州では旅行業も熾烈な国際競争にさらされドイツ人でもイギリスの旅行会社を利用し、クルージングにいくというようなことが日常茶飯事となってきたからである。
2011年にはドイツ人は海外旅行に約6兆円程度使ったと予想されている。これは一人あたりに直すと一年間で約750Euro。非常に大きいことがわかり、ドイツ人の海外旅行好きがよくわかる数値である。
今後旅行を予約するときは少しどんな会社が提供しているのか、その裏にある巨大産業にも目をあててみよう。

29/01/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました