2012年9月17日

ドイツでの食文化の変化

Deutsche achten auf hohe Nahrungsmittel-Qualität
Die Deutschen – ein Volk ohne Esskultur? Dieses Klischee gehört möglicherweise der Vergangenheit an. Laut einer Studie verliert der Preis als Kaufkriterium an Bedeutung, die Qualität wird wichtiger.

Quelle: Die Welt Online

今週は、経済から離れてドイツ人の食文化に対する考え方が変わってきているという記事を紹介しよう。
Welt Online の記事によると、ドイツ人の食に対する品質、Quality, の要求が高まっているということである。記事ではあるハンブルク在住の女性のマーケットでのひと時が描かれている。まずは、マーケットで定番のGulaschスープを11Euro で食べる。もちろん、ビオ農場の食材を使って作ったスープである。次に、ハンブルグの郊外からきてマーケットで自分のお店を開いている女性の店に立寄り、(そしてもちろんお店のオーナーとなじみであり、First Nameで呼び合う間柄である)、ここでサラダを購入し次に薪で炊いたオーブンで焼いたパンを買う。トータルで80Euroほどの買い物で、大型スーパーで買い物をするのに比べて結構高い。値段は高いが食に関しては質の高いものを購入する。こんなドイツ人が最近増えてきているのだ。

ドイツ人の家計に対する食材費に対する割合は他国と比べると高いとはいえない。ドイツ人は平均家計可処分所得に対して約11%を食材に使っているということだが、スペイン、イタリアなどは14%以上使っているということである。これはもちろん、ドイツの生鮮食料品が他国と比べて安いということがある。ドイツではスーパーマーケット市場での合理化が進み、また競争が激しく、生鮮食料品の値段は欧州の中でも安いというのは良く知られている。(注 ただし、ものによる)

これだけみるとドイツ人の食に対する意識は薄いと結論づけそうだが、他の調査によると違う側面が見えてくる。インタビューによると、58% のドイツ人が食材に対して高い品質を値段よりも意識しているということである。生産地、フレーバー、生鮮度など。先ほどのハンブルクの女性は子供2人の家族で1ヶ月に使う食材比は約1000euro程度。そのかわり、旅行などは節約する。これが新しいトレンドなのだ。

家計が苦しくなったらなんの予算を削るか? 一般的なドイツ人の70%が旅行、また40%が自動車、そして約7%が食費を削るということである。つまり食費というのはあまり削れない、または削りたくないものなのである。

また最近は農場にあるリンゴの木に投資をし、自分がオーナーとなり、農家に育ててもらい、自分の木のリンゴからとれたリンゴを自宅に送ってもらう。もちろんリンゴはBIO栽培である。こんな家族もでてきている。

また本屋、テレビ番組をみてもこの傾向は良くみてとれる。テレビでは料理番組、レストランの厨房訪問、自宅でホームパーティーの料理づくりなど、多くの料理番組が最近放映されている。

またREWEなどの大手のスーパーマーケットもこのトレンドを認識し、BIO野菜コーナー、REWE Regionalなどと題し、地元でとれた野菜などを多く陳列し宣伝している。

さて、読者はどの程度の可処分所得を食費にあてているだろうか? BIOでなくても、食品の質、ドイツ、または欧州のどこでとれた野菜、肉なのかを気にして買い物をしているだろうか? 

ドイツでとれた野菜が他国の野菜よりバイオ野菜で品質が良いとは言いがたいし、イタリアのトマトのほうがドイツ、オランダトマトよりよっぽど美味しい、ということはあるが、さて皆さんはどんな基準で食材を購入してるのであろうか。

17/09/2012に樫森誠一郎が次のカテゴリーに投稿しました